YZF-R7 慣らし走行で箱根(300km、気が付いたこと)

YZF-R7の1,000km慣らし走行、その1回目は箱根に行って来ました。

慣らし走行で1,000km走るといっても、各所を動かして、特にエンジンの擦れや当たりを取る必要があります。単純に高速道路をひたすら巡航するというのでは意味が無いように感じます。ですので、箱根への往路はひたすら深夜の国道1号線で、信号で停止&発進を繰り返しながら1〜6速のギアをワザと全部使います。逆に復路は、6速主体で小田原厚木道路と東名高速をバビューンと走りました。往復ともに下道だと、疲れて力尽きてしまうので……..

それから、毎度まいど、そして今回も箱根に行くのですが、それは同じ道を走ることでバイクの違いを感じるためです。

YZF-R7のベースはMT-07ですが、実はMT-07には乗ったことがありません。ですので、MT-07との比較はしていません。これまでに乗ったことがある、SR400、RZ250R、YZF-R25、YZF-R6と比較する記述が多くなると思います。

それでは、以下に走っていて気が付いたことを列挙します。

■燃費
 燃費はYZF-R25に近い数字が出るかと思いましたが、あまり良くなかったですね。往路は下道だったこともありリッター25km、復路はリッター32kmでした。慣らしが終わって、通常運転になったら、もう少し良くなるような気もします。ここは様子をみた方がいいですね。

■前傾姿勢がキツい
 やっぱり、前傾姿勢はキツイです。YZF-R6並みの前傾で、YZF-R25とは比較になりません。ただ、最初はシートの一番前に座っていたのですが、着座位置を少し後ろにすると背中の曲がりが緩くなり、前傾姿勢でも楽に走れるようになりました。身長175cmだと、シートの一番前に座ると窮屈です。

東京から箱根への往復も含めて250kmほど走りましたが、背筋と腹筋で上体を支えるようにしたため、背中も首も手や肩も痛くなっていません。

■ニーグリップが重要
 手や肩が自由になるように、上体を背筋と腹筋で支えました。YZF-R25よりも上体を倒すため、それを支えるにはニーグリップでタンクをガッシリと挟む必要がありました。股関節の内転筋でしたっけ? そこは筋肉痛になりそうです。

■足着き
 着座位置が少し後ろの状態で信号などで停車した時、両足の指の付け根が地面に届く程度です。でも、手を放して股の間でR7を左右に振ることもできました。その状態でツンツンとバックもできます。降りて押す時は重さを感じますが、乗った状態の方がバイクを動かしやすいようです。

ただ困ったのが、足を降ろすとステップに引っかかるんです。足の上げ下ろしで、レーシングブーツの上部でステップを引っ掛けて持ち上げてしまうことがありました。着座位置を少し後ろにしたこともあるのでしょうが、これはバックステップにしたいかも。

■2気筒のSR / トルクで乗るYZF-R6
 しばらく走っていて気が付いたのは、発進時は2,000rpm〜3,000rpmの間でドンドンとシフトアップして、すぐに6速に入れて走るのが楽でした。そして、ノッキングすれすれの低い回転数で走らせるようにしていました。加速するときにノッキングしても、わざとアクセルを多めに開けたり、半クラッチを使ったりしてノッキングを防いでいました。この走り方はSR400に乗っていた時と同じです! 344cc x 2気筒ですから、2気筒のSRだと勝手に解釈していました。

でも、乗車姿勢に着目すると、トルクで乗る街乗りYZF-R6という見方もできます。

また、YZF-R25よりもエンジンが滑らかに回るようです。排気量が大きいから?それとも、加工精度の差?はたまたバランサーなのか、もしかして270度クランクだからなのか、原因は分かりませんが滑らかでした。

■エンジンは静か
 エンジンの音はとても静かです。自分のエンジン音が気になったことはありませんでした。ただ、その代わりに不思議な音に気がつきました。「風切り音」というか「整流音」という呼び名でいいのか分かりませんが、エンジンと前輪の間、カウルの中で空気の流れる音がしました。

■エンジンの排熱
 YZF-R6ほどではありませんが、渋滞で熱気が上がってきます。足もホンワカと暖かさがありました。真夏にどうなるか少し心配です。

■慣らし上限の6,000rpmも回さない
 慣らしのとき、エンジンの回転数上限は6,000rpmです。走ってみると、6速4,000rpmで時速100km前後になります。そのまま計算すると、6,000rpmでは時速150kmになるんですよね。そんなにスピードは出さないです。加速するときも、4,000rpmあたりまでを使えば、高速道路での加速も十分です。それに、6速 2,500rpmからでも十分に加速していきます。

YZF-R25の慣らし運転中は、速度が出ないことがとてもストレスでした。一方、YZF-R7は、「もっと上まで回さないと交通の流れに乗れない」ということは一度もありませんでしたし、周囲の車を追い越すこともできるほどです。

■リアブレーキ(ABS)
 走り出してしばらくは、リアのブレーキペダルが踏みづらく感じました。段々と慣れて来て、リアブレーキを使ってみるとABSが作動してしまいました。それほどスピードが出ていない状態で信号で停止したときですが、足にタタタタタッという細かい振動が来ました。リアを強く踏みすぎた? うーん、なんだかABSはよく分からないです。できればカットしたいなぁ。

■スリッパークラッチ
 初めて経験するスリッパークラッチ。YZF-R25の2019年型にも導入されるという噂があって期待していましたが、残念ながらR25には導入されませんでした。RZ250RからYZF-R25に乗り換えたとき、何しろ慣れなかったのが「4スト車のエンジンブレーキ(バックトルク)」です。RZ250Rではスロットルを捻って前進して、パンッとスロットルを戻していました。同じ操作をYZF-R25で行なうと、ガックンとエンジンブレーキの反動が来ます。2スト社は市販の自転車と同じく、漕いだときにはタイヤに力が伝わりますが、下り坂などでは漕がなくても(スロットルを捻らなくても)タイヤの回転が伝わってエンジンが空転します。ですが、4スト車は競技用の自転車みたいに、漕いだ分しか進まず、漕がないとそれがブレーキになります。

YZF-R7に導入されたスリッパークラッチ、これはいい! バックトルクがとても穏やかになります。YZF-R25よりもバックトルクが少ないように感じるくらいです。

■アシストクラッチ
 スリッパークラッチはその効用に感動しましたが、アシストはそれほど効果を実感できませんでした。特に下道の信号で 「Stop & Go」が続くと、左手が疲れて来ました。これでもクラッチは軽くなったのでしょうか、アシストが入っていなかったら、とんでもなく重いんでしょうか。

■エンジン排熱は暖かい
 足元がじんわりと暖かく感じました。そして、渋滞にはまった時はフワ〜っと暖かい空気がカウルの隙間から上がって来ました。まさか、夏になったら暑くて仕方ない、なんてことにはならないですよね?

■バックミラー
 「後方が見えづらい」、雑誌などのインプレで見かけた意見です。でも、そんなことはないと思います。上体をやや伏せるように(タンクに被さるように)、そんな姿勢で乗っていましたが、後ろはちゃんと見えました。4,000〜5,000rpm辺りだったか、振動でブレブレになったのには困りましたが。

■重くて安定しているのに軽い
 YZF-R7は車重が188kgで、YZF-R25より20kgほど重くなりました。RZ250Rと比較すると40kgほど重くなりました。RZ250RとYZF-R7は小柄な女性ひとり分も違います。

車重が増えた効果として、風に強くなりました。なのですが、それなのに、RZほどではありませんが車線変更が軽く感じました。下り坂では車重の差を感じますが、平地ではそれほど違いはありませんでした。

箱根の椿ラインも走ってみましたが、あそこはダメですね。車重が重くなったことよりも、馬力が増えたことでバイクが扱いづらくなりました。リッター車で駆け抜ける方々をよく見かけますが、自分はYZF-R6/7のどちらでも怖くて走れません。

■YZF-R25 + 20km
 YZF-R25と同じ感覚でスロットルを捻ると、時速20kmほど余分にスピードが出てしまいます。これは気をつける必要がありそうです。

■サスペンション
 そうそう、サスペンションは路面の凸凹をとても良く吸収してくれました。標準設定が柔らかめ?なのかもしれません。YZF-R25の標準設定だと跳ねてしまうようなところでも、何事もなく走ってくれました。

■サイドスタンド
 サイドスタンドの中程に、足を引っ掛けるような「出っ張り棒」が出てます。ヤマハとしてはその棒を足で押して、サイドスタンドを出し入れして欲しいのだと思います。でもですね、位置が中途半端なんですよ。押しづらいんです。

サイドスタンドの先端に足を引っ掛けて、出し入れする方が簡単です。

試乗をせず、実物を見ることすらなく買ったバイクの走りを確認してきました。ちょっと逆の手順になりましたが、走ってみた結果としてはYZF-R7は想定の範囲内でした。キツイ前傾姿勢を要求されるのだけが想定外でしたね。ヤマハの資料は見ていましたが、乗車姿勢がこんなにYZF-R6に近いなんて。

以前、RZ250RからYZF-R25に乗り換えたときは、少し後悔しました。バイクを比較して「RZ250Rはこうだったのに、なぜYZF-R25はそれができないのか」と悩むこともありました。でも、バイクにはそれぞれ個性がありますから、その個性に合わせた乗り方・走らせ方をしてあげればいいのだと思います。YZF-R7とも沢山走って、付き合い方を学ばせてもらうつもりです。それに、これまでに乗り継いで来た車両は全て、電子制御が付いていません。新旧のバイクを比較して、車体設計の新しさを直に感じることができるのではないかと思います。

納車されてすぐに50kmほど走って、箱根の250kmと合わせて300kmになりました。あと700kmはどこに行きましょうか。

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