Rental819.com で YZF-R6 をレンタルして、箱根に行ってきました。
これまで、600ccはGSX-R600、CBR600RRを借りたことがあります。今回のYZF-R6も含めて、600ccのSSって、以前の2スト250ccと同じ位置付けになっていると感じてます。乗り換えするなら、このクラスかなと考えています。
といっても今回はスポーツ走行の面ではなく、いわゆる「下駄履き」バイクとして使えるのか、そこを見ようと思っています。連休で高速道路も渋滞していると思うので、街乗りも含めてよくある状況の中を走ってきます。( ※レンタル契約ではスポーツ走行が禁止されてますし )
■足が届かない
Rental819.comで予約しましたが、実店舗はウインドジャマーズ吉祥寺店さんでした。
以前の田端店、池袋店は「レンタルバイク◯◯店」と看板を掲げていました。そちらは直営店で、今回の吉祥寺店はフランチャイズみたいですね。
レンタルのWebサイトの写真が2017年型だったので、期待していたのですが、2016年型とのこと。トラコンとかABSとかの操作を教えてもらおうと思ってパネルを見たら、確かに旧型機のパネルでした。逆に、電気系の制御が少ないR6に乗れてラッキーだったかもしれません。2017年型もプレストに注文しているけど、何台入荷するか分からないと言ってました。
で、跨ってみると、あれ!? 足が地面に届きません。正確には、かかとまでベッタリ地面に着くことを想定していたのに、かかとが浮いてしまいました。しかも、シートの位置が高い!タンデムシートに座っている気分です。身長175cmです。CBR600RRとGSX-R600は両足ベッタリと着地します。YZF-R6はシートの幅が広いこともあって、足つきが良くないようです。
左:YZF-R6 (今日) / 右:CBR600RR (2016年10月)
そして、タイヤには新品のラインが残ってます。なんと、今回の車両は実走行3kmのバリバリの新車でした。お店の人が「慣らし運転は意識しないで大丈夫ですが、タイヤのスリップ、ブレーキの当たりに気をつけて下さい」と注意事項を伝達してくれました。いやー、慣らしもタイヤの皮むきもしてない新車だなんて、緊張するじゃないですか!
■本日のルート
今日のルートは、井の頭通り 〜 環八 〜 東名高速 〜 小田原厚木道路 〜 箱根ターンパイク 。そして、箱根の中でも色々な道を走ってみるつもりです。時間があれば、椿ラインを抜けて熱海にも。
google map ( 吉祥寺〜ターンパイク )
お店を出て環八に入ったら早速、渋滞しまくり。発進の練習を何十回もすることになりました。たまにエンストしたけれど。
暑い、ひざから下が暑い。そして、停車すると冷却ファンが回って、エンジンの熱気が上がってくる。夏用のメッシュジャケットを着てましたが、汗が出てきました。
そして、東名高速も渋滞してました。最初の休憩は、東名の港北PA。もう、腰が辛い、背中が痛い、足が届かない。当初予定だと箱根まで突っ走るつもりでしたが、我慢できなかったです。次の休憩は、小田原厚木道路の平塚PA。ここまで来ると、R6にも慣れてきましたね。そういえば、高速で走っているときは、足の暑さも熱気も気にならなかったです。
時速100kmで走ると、6速 6,000rpm位でしょうか。街の中では、2,000〜3,000rpmを一番使っていたと思います。高速道路では4,000〜6,000rpmを常用してました。7,000rpmを超えたあたりから、エンジンが唸るようになりました。ただ、それと同時に振動もやってきます。ゆるりと流して走るなら、6,000rpmまでにしたほうが良さそうです。といっても、加速では周囲の車をあっという間に置き去りにするので、十分すぎるパワーがありました。
■ターンパイク
いつもはスカスカのターンパイク、今日はゆっくり走る自動車が何台もいました。なので、自分のペースで走れずにタラタラ走行。まあ、それよりも、新品タイヤでスリッブするんじゃないかと、そちらの方が心配でしたけど。
いつも立ち寄る駐車場の金魚たち。
吉祥寺からここまでで、すでに3時間が経過しました。当初の予定だと、1時間半もかからないつもりで、熱海まで抜けることも考えていました。連休中だし、渋滞は仕方がないですね。今日は箱根だけでウロウロします。
おっ、ターンパイクのラウンジにはYZF-R1Mが展示されてました。そういえば、ここに展示する車両ってヤマハ車が多いようです。
ラウンジのそばから、富士山と芦ノ湖が見えました。今日は天気がいいな〜
箱根の一般道も走って、R6の感触を確かめました。
箱根での走行ルート ( google map )
ターンパイクのラウンジから元箱根に下る道は、山の上の方は良い舗装路ですが、芦ノ湖に近づくと少しだけ路面が凸凹です。多少の凸凹なら、気にせずに走れます。
元箱根から箱根園に向かう芦ノ湖畔を走る道(箱根神社付近)は、所々で路面に大きな穴が空いています。こういった悪路だと、R6は走りにくいですね。バイクが跳ねて、体が揺れて、アクセルを握る右手も揺れます。それで、バイクの挙動がガクガクするという、悪循環に陥ってしまいました。
凸凹を吸収するために、フロントフォーク、リアショックをもっと柔らかくすればいいのかもしれません。でも、この路面に合わせると、普通の路面だと柔らかすぎてフニャフニャな気がします。それに、ここはスーパースポーツ車が走る路面ではないと思いますし。
箱根の町をぐるっと回って、ターンパイクのラウンジに戻ってきたのが14時半ころ。18時には返さなくてはいけないので、あと3時間半ありますが、渋滞するかもしれないので帰ります。
帰り道のターンパイクは、ほぼ全部が下り。下りだからといって、減速方向の操作だけだと、コーナーで安定しないですし、フロントがやや切れ込むように感じました。手前で多めの減速をして、後半は加速して後輪にトラクションを掛けるようにした方が良いようです。
GSX-R600に乗った時も思いましたが、エンジンブレーキは要らないです。2ストの乗り方に慣れているために、アクセルをラフに戻してしまいます。その時に、ガクーンとエンジンブレーキがかかります。いや、4スト車の乗り方に慣れるべきかもしれません。新車で買えるのは4スト車だけだし。
■事故
帰り道、ターンパイクの料金所で事故処理してました。ひとつのゲートに3台の車が突っ込んでました。車両の凹みを見ると、結構なスピードで衝突したようです。なぜ、料金所の前でそんな速度だったのか。だいたい、譲り合うものだし、周りを見るものですよ。不思議な事故です。
■帰りの高速道路
5時間近く乗ったので、R6にもかなり慣れました。帰りの高速では、わざと2〜3段ほどギアを落として、回転数を上げてみたり、そこから加速してみたりと、エンジンを回す方向で試してみました。それでも10,000rpmまでです。回した方がレスポンスが良くなりますが、うーん、普段の走りでここまでの性能は要らないかも。
で、ふとガソリンの残量が気になりました。全行程で約200km程度ですが、給油口を開けて覗いてみましたが、油面が全く見えませんでした。そういえば、メーター周りにガソリンの警告灯はありますが、残量を示すものはありませんでした。走った距離から判断して給油する必要がありそうです。
海老名PAで10リットル弱を給油。燃費はざっくりと計算すると、リッター18kmくらい。うっ、あまり良くない。GSX-R600とCBR600RRは、20kmを余裕で超えてたのに。
■無事故で返却
高速をスイスイと走り、環八の渋滞にはまりつつも、18時前に無事に返却できました。
帰ってきてから思いましたが、R6はブレーキが扱いやすかったです。フワリと握るように意識はしてませんでしたが、ガツンッと効くのではなく、握った分だけ効いてくる感じだったように思います。
自分のRZに戻ってみると、ハンドルが高くてアメリカンタイプのように感じました。そして、トルクが少ないので、R6の感覚で発進してエンストしそうになりました。
驚いたのが、RZのハンドルが遠く感じること。YZF-R6は前傾がきついので、それでハンドルが近くなるのかもしれません。また、2気筒と4気筒の違いもあるのでしょうが、R6はエンジンが滑らかですね。
今回は新車すぎて、コーナーをあまり試せませんでした。しばらくして、他の方が走行距離を伸ばしてくれてから、また借りてみたいと思います。
■YZF-R6試乗まとめ
・腰高でシート幅広く、跨ってもカカトが着かない。
・シートの角でお尻が擦れて、少し痛い。
・ステップが思ったほど後ろじゃない。ちょうどいい位置にある。
・6速6,000rpmで、時速100km前後で走れる。
・2速発進即6速が、走りやすい。
・ストーブを抱えている気分。暑い、むちゃ暑い、ヒザから下は真夏。
・停止するとすぐに水温100度超。冷却ファンが回転して熱気が上がってくる。
・7,000rpmからエンジンが唸る、振動も増える。
・フルカウルなのに、RZ250Rより横風に強い。
・高速やワインディングを走るのは楽しいが、街中は辛いだけ。
・首の後ろが痛い。キツイ前傾姿勢で顔を上げてるから?
・前傾姿勢は、CBR600RRやGSX-R600よりキツイ。
・新品タイヤのスリップが気になって倒せなかった。
・メインキーONのすぐ後ではセルが回らない。FI起動待ち?
・走行220km ガソリン12L → 18.3km/リッター
■RZに戻った時
・超アップハンドルに感じる。
・ハンドルが遠く感じる。
・タンクが細い。
・振動が大きい。
・ブレーキが効かない。
・アクセルを捻る量がR6よりも多い。