東京モーターサイクルショー2023に行って来ました

東京ビッグサイトで開催された、東京モーターサイクルショーに行って来ました。

投稿日:2023年3月25日

新車の発表があったり、カスタム車が置かれていたり、様々な用品が並んでいたりしますが、それは雑誌やWebで見られます。東京モーターサイクルショーでは、トークショーを主目的にしています。

以下は、話されていたことをメモした範囲で箇条書きにしています。商業記事ではないので、主観が入っていたり、ニュアンスが違っていたり、文言の過不足があったりしていますが、だいたいの雰囲気を掴むことはできると思います。

■ヤマハ

黒山選手がいつものように、明るく場を盛り上げて進行役みたいになっていました。中須賀さんが以前よりもステージトークに慣れて来たようで、たくさん話してくれるようになって嬉しいですね。

レースへの思いなど
中) 誰にも負けたく無い。
黒) 勝ち続けるには運が必要。中須賀選手のように。
中) 日頃の行いがいいから、運が向いている。(笑)
岡) レース前のルーティンは、左から履くこと。先輩が近くにいるので学ばせてもらっている。
中) 岡本選手といいバトルをしたい。
黒) 電動バイクで全日本トライアル選手権も挑戦する。

今年のレースについて
岡) 新燃料は燃焼が不安定で、走りに不安がある。
中) 今年もチャンピオンを獲る。観客にいいレースを見せたい。
岡) いい成績を残したい。こうして、皆さんと近くで会えて嬉しい。
黒) 電動バイクで雨の中を走ったことがない。今日のデモが初めての雨になる。

■ホンダ モビリティランド

青木宣篤さんの細かいマニアックな話しを楽しみにしてましたが、今日は割と控えめなトークでしたね。

鈴鹿8耐のこと
・テスト走行よりもレースで走っている方が時速2〜3kmは速く走れる。
・1周のペースを0.3秒落とすと楽。ただ、それが積み重なって大きく遅れるようになる。
・革つなぎ(レーシングスーツ)のパンチングが涼しいのは、ピットアウトして1コーナーまで。それ以降はエンジンの熱がパンチングの穴から入って来て熱い。
・ヘルメットの進化が大きく、涼しくなって来た。ただ、汗っかきなため30分で内装が汗でいっぱいになる。ブレーキング時にシールドに汗が垂れて前が見づらかったこともある。
・怪我をしたとき「次にバイクに乗れるのはいつになるか」と考えなくなった時が引退する時と考えていた。2020年の8耐がプロライダーとして最後だと思っていたが、2022年になってしまった。
・鈴鹿サーキットの見どころはシケイン。

・MotoGP解説やるので観てください。

ブースにあったゼッケン93のバイクは、MotoGP2022年シーズンでマルク・マルケス選手が乗った本物だそうです。

■ナップス スポーツ ビンテージ

説明されていたのは男性で(ナップスの方?)、質問役は平嶋夏海さん。Naps Sports Vintageでは、いわゆる旧車を整備して、安心して乗れる状態で販売するとのことでした。

・車種選択基準:90年代の車両、格好いいもの、もう一度乗りたいもの
・販売価格:150〜290万円
・中古市場で既に高価格なため、この価格になってしまう。
・安心して乗るための整備費用も含んでいる。
・車両チェック項目は90個、前後足回り、油脂類、ベアリングなども交換する。
・実写は幸浦店にストックしている。横浜、春日井店にも展示予定。
・顧客の近くの店舗に配送して、実写確認可能とする予定。
・メンテナンスは近くのナップス各店へ。
・保証:2スト 1年or5,000km / 4スト 1年or10,000km
・車種の拡充は要望があれば検討する。

店舗での整備例として、NSR250Rを分解していました。

■モトライズ

会場入口の大きなステージで、中野真矢さん、下河原リサさん、けんどうコバヤシさんのトークショーでした。撮影禁止なので、ご本人達がいないステージを載せておきます。けんどーコバヤシさんの北海道ツーリングをメインに話されていました。野付半島で食べたホタテバーガーが絶品だったそうです。また、道東をツーリングされた時、ヘルメットに蜂が入って来て刺されたそうです。病院に行く映像も流れていました。子供の時にも刺されたことがあるそうで、アナフィラキシーショックが起きるかとびっくりして、左手がつった映像も流れていました。

中野さんも同じような経験があるそうで、レースで胸が痛くてピットインして、レーシングスーツを脱いだらアリがいたことがあったとのこと。

■ブリヂストン

宮城さんがとても嬉しそうに中須賀さんを質問攻めにしていました。宮城さんは、鈴鹿のシケインで中須賀さんがオーバーテイクするところが好きなようです。後半10分ほどしか聞けなかったのですが、面白かったのが次の会話です。

中須賀さん) 台本からかなり離れちゃいましたけれど、いいんですか?
宮城さん) いいんです!僕が聞きたかったことを全部聞きましたから。

中須賀さん談
・リアタイヤは滑らさず、少し滑らす。
・ブリヂストンは状況を先読みしてタイヤを持って来てくれる。
・12回目の(JSB1000)チャンピオンを獲りたい。全戦全勝を狙うのではなく、100%のパフォーマンスを出して、1戦ずつ戦っていきたい。

■ヨシムラ

左から司会進行みし奈さん、ライダーの亀井選手、チームマネージャーの加賀山さん。

実はスズキのバイクに乗ったこともないし、スズキファンでもヨシムラファンでもないのですが、いつも何かやってくれそうな加賀山さんの話しを聞きたくて、今年も聞きにきました。

亀井選手を引き抜いた経緯(加賀山さん)
・2022年は渡辺一樹選手と一緒に中須賀選手を追い込んだが、結果として勝てなかった。渡辺選手が耐久に移籍したためライダーの補充が必要だった。
・ピットで作業をしている亀井選手を見て惚れてしまいナンパした。整備でも何でもやっているのは、30年前の自分を見ているようだった。
・ヨシムラには勝てるバイクがある。亀井選手からも勝ちたいという思いを感じたからナンパした。
・(みし奈さんから「代役俺」はやらないのか?) 「代役、俺」を1年やると辞める、辞める詐欺になるからやらない。

ナンパされた亀井選手
・昼休憩の時間に加賀山さんから電話がきた。
・結婚したばかりで、(ホンダの)サラリーマンから、(ヨシムラで走る)プロになる気はなかった。
・Google先生の助けだけでは中須賀選手には勝てないと思っていた。
・レースは部活だった。(プロは別の世界だと思っていた。)
・鈴鹿ファン感謝デーで2時間、(ヨシムラのバイク)に初めて乗ったとき後悔した。以前より2〜3秒遅いタイムでしか走れなかった。

もてぎ事前テスト
・(亀) 居場所に困った。全て自分でやっていたのに、走り専門になってやることが減った。
・(加) ソワソワしてウロウロする亀井選手を見て面白かった。渡辺一樹選手は体力温存のために寝ていたことを話した。

バイクのこと
・(亀) ホンダの人に聞かれると困るが、ヨシムラのバイクは全体的にまとまっているし、よく曲がる。攻めるように走ったが、バイクの限界に達することができなかった。
・(加) 一番伸びしろが大きいライダーだと思う。プレッシャーをかけて伸ばしていく。
・(亀) (バイクの好きなところ)大きなシートパッド。
・(加) 自分よりも背が低いライダーは初めてなので、シート位置の調整でバッドを入れた。

チームのこと
・(亀) 調整を頼んでもやってくれないことがある。プロなのに、どうして出来ないのかわからない。
・(加) 数十年の実績と経験があるヨシムラの、俺のセッティングでまずは走ってみろということです。

初戦の抱負
・(亀) もてぎでは優勝したい。「打倒、中須賀さん」と声をかけて応援してほしい。
・(加) 逆境に強いライダーになってほしい。

最後にお二人のフォトセッションがありました。亀井選手が走らせていた本物のバイクがステージに乗っていて、そこに跨っての写真撮影タイムでした。

みし奈さんに「がっちり握手して」と促されたのに、ふざけて亀井選手の胸ぐらを掴む加賀山さん。

ちゃんと、ガッチリ握手のポーズもとられていました。

そして、亀井選手のために付けたシートパッドがこれです。

■トライアル デモンストレーション

雨の中でもデモンストレーションをやっていましたが、見ている観客の傘で遮られ、全く楽しめませんでした。最後の16時の回は雨が上がって、なんとか見ることができました。

全日本トライアル選手権の初戦は4月2日、会場は愛知県岡崎市のキョウセイドライバーランドです。

■カワサキ

話題のZX-4RR (399cc 80馬力)を見に行きましたが、ブースは大混雑で「止まらないでください! 前に進んでください!」と係の方が案内していました。歩きながらチラチラ見るしかできませんでした。

■コミネ

毎年、宙吊りになっているコミネマン。

そして、今日の会場で一番人気だと思われる、肩掛けバックを配布していました。すごい人気でお昼前には無くなってしまい、午後の配布でも常に100人近く並んでいたと思います。

裏面はQRコードになっていて、コミネのホームページが表示されます。

■IXON

中上選手をスポンサードしているウェアメーカーで、値段がこなれているので気になっています。YZF-R7 WGP60のカラーに合うジャケットがあれば買いたいと思います。

で、その中上選手のグローブが展示されていました。ただですね、何の表示もないんですよ。「サポートライダー中上選手が使用したグローブ」みたいな説明が書かれてもいませんでした。「30」という数字に気がついて中上選手のだと分かったくらいです。勿体無いですね。

トークショーは他にも様々なブースで行われていて、全部を回るには、体があと5個くらい必要でしたね。

疲れたけれど、楽しい東京モーターサイクルショーでした。また来年が楽しみです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください