偉そうなタイトルにしてしまいましたが、レースファンとしての疑問をちょいと書いていきます。

「選手のゼッケンを前年の成績順にする」とMFJが発表したのは2020年シーズンが終わってからでした。当時はSNS上でも賛否の意見を目にすることが多かったのですが、2022年6月のいまでは全く話題になりません。希望ゼッケンから成績順ゼッケンになって2年目なのですが、レース観戦者は増えたのでしょうか、効果はあったのでしょうか？

2019年度、2020年度事業報告は6月の日付になっていますから、そろそろ2021年度の報告書も掲載されるかと思ったのですが、まだでした。早く掲載してほしいですね、MFJ自身で2021年の状況をどのように捉えているのか、それを見たいと思います。

では、勝手に去年のことを回想してみます。

MFJ事業計画で去年の2021年度事業計画(2021/04/01〜2022/03/31)を見ると、「8.情報発信活動」には次のように書かれていました。(ザックリとまとめました)

1)広報活動　ターゲット：会員、メディア、販売店、一般
　・MFJホームページのリニューアル
　・全日本競技の専用ホームページ作成
　・モーターサイクルショーで普及イベント告知
　・記者発表会、メディア懇談会を通じて告知協力を依頼
　・女性参画応援サイトの継続
　・競技規則をWeb掲載し、検索性を高める

2)プロモーション・マーケティング事業
　・BS12放送、Youtubeを継続
　・superbike.jpで情報提供、メルマガ配信、モーターサイクルショーでPR活動
　・ファンクラブ運営
　・MFJ会員へのメリット供与
　・動画配信強化：レース間のコンテンツ、海外・アジア向け英語版
　・観客向け： Grooview使用し動画提供

全日本ロードレースのファンとして、バイクレースに興味がない方よりは多くの情報を能動的に入手しています。 なのですが、2020年と比較して2021年の一般向けメディア露出が増えたようには感じません。スポーツ新聞ではレース結果が掲載されますが、鈴鹿8時間耐久やMotoGPでなければ小さい記事です。自宅では全国で発行されているいわゆる全国紙を読んでいます。2021年のオートバイレース記事は、鈴鹿8耐やMotoGP日本戦が中止となったときに数行だけでした。テレビのスポーツコーナーで、オートバイレースが取り上げられることはまずありません。 ファン予備軍がレースの世界に触れる機会が無いんですよね。

一方、SNSやYoutubeなどのメディアは見る人の興味を強く反映するロジックになっているため、関連性が薄い話題は表示されません。すでに興味を持っている人は能動的に情報を探しますが、全く接点がないところにいる人には届かない気がします。とはいうものの、若い人に訴求するにはネット系のメディアは重要だと思います。

MFJオフィシャルなネット露出はこうなってました。うーん、ちょっと貧弱な感じが….

MFJ Web	https://www.mfj.or.jp
MFJ twitter	https://twitter.com/MFJoffice
MFJ facebook	https://www.facebook.com/mfj.or.jp/
MFJ instagram	なし
MFJ tiktok	なし
MFJ youtube	motoバトルLIVE
ロードレース	web : https://www.superbike.jp twitter : https://twitter.com/MFJ_SUPERBIKE facebook : https://www.facebook.com/superbike.jp
トライアル	web : twitter : https://twitter.com/MFJ_TRIAL facebook :
モトクロス	web : twitter : facebook :

ただ、MFJだけが頑張っても限界があります。世間が、会社が動くには「お金の匂いがする」のが重要かと思います。儲かりそうだと思えば各社参入するんじゃないでしょうか。いまひとつオートバイレースが盛り上がらないのは「儲かりそうに見えないから参入が減る → 業界が縮む → 参入が減る」というスパイラルなのかなと、そんな気がしています。

でも、日本の経済自体に余裕が無いため、お金を配分していくと、オートバイレースにはお金が回りづらいというのも事実ですよね。

webオートバイの記事「＜議論百出＞ MFJ「希望ナンバー制」廃止を発表～みなさんはどう思いますか？～」によると「成績順ゼッケンだけでなく、次の手もある」らしいので、それがどのようなものなのか早く見せてほしいと思います。あっ、その前にまずは、MFJによる2021年の総括を見たいなぁ。